機能訓練指導員とは?職種ごとの仕事内容や魅力を徹底解説します


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機能訓練指導員とは、ご高齢者がその人らしく生活するために必要な身体能力や生活能力、趣味、社会参加を獲得するために必要な機能訓練(リハビリ)を提供する仕事です。主にデイサービスや特別養護老人ホームで勤務し、ご高齢者はもちろん、ケガや病気によって日常生活に支障をきたした方にも訓練を提供します。今回は、機能訓練指導員として働くにはどのような資格が必要となるのか?機能訓練指導員の職種ごとの仕事内容の違いや魅力、給料などを徹底解説します。

はじめに|機能訓練指導員とは

そもそも機能訓練指導員という資格はありません。


機能訓練指導員とは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の6つの職種を合わせた職種を指します。そのため機能訓練指導員になるためには、このいづれかの資格を取得する必要があります。


機能訓練指導員は、通所介護(リハビリ特化型デイサービス)や特別養護老人ホームで勤務しており、ご本人やご家族のニーズを聞いたり、ケアマネージャーから提供されるケアプランに従って、ご利用者様が求めていることを目標設定し、その目標を達成するために必要な機能訓練を提案します。その訓練内容は、筋力アップやストレッチなどの運動だけでなく、着替えやトイレなど日常生活訓練や手芸やカラオケ、囲碁などの趣味活動にもコミットしていきます。


ご利用者様によっては、「生活の目標」や「今後したいこと」など目標を見失っていることもあります。その目標を上手に引き出したり、体を動かそうという気にさせる仕掛けづくりが上手いのも、機能訓練指導員の魅力の1つです。


ちなみに厚生労働省によると”機能訓練指導員は、日常生活を営むのに必要な機能を改善し、又はその減退を防止するための訓練を行う能力を有すると認められる者でなければならない。”と定義されています。


▼機能訓練指導員の魅力でもある目標の引き出し方、目標設定の仕方についてこちらの記事で紹介しています。興味がある方はこちらもご覧ください。

【関連記事】個別機能訓練計画書で悩む!?目標設定の仕方・書き方とは
機能訓練指導員の仕事でもある目標設定の仕方についてご紹介します♬

機能訓練指導員の仕事内容とは

機能訓練指導員の仕事は、ご利用者様が住み慣れた環境で、その人らしく生活を送り続けられるようにサービスを提供します。ご高齢者にとって介護予防や健康維持を応援してくれるスタッフなのでとても人気があります。

その仕事内容をご紹介します。
機能訓練指導員の具体的な仕事の内容には、個別機能訓練加算を算定するための計画書作成や個別の機能訓練を行うだけでなく、身体能力や生活能力の評価(アセスメント)もおこないます。


【機能訓練指導員の仕事内容》】
・個別機能訓練加算計画書または運動器機能向上計画書の作成

・バイタルチェックの実施
・集団体操などのプログラムの実施
・個別リハビリの実施

・リハビリ機器や自主トレの指導

・身体能力、生活能力の評価

・他職種とのカンファレンスなど


細かな内容については勤務する施設や事業所によって異なりますが、特別養護老人ホームと通所介護事業所との仕事内容の違いをご紹介します。


【特別養護老人ホームの場合】
比較的介護度の高い入居者様が多いので、機能訓練指導員は積極的に運動を提供するというよりも着替えやトイレなどの個々の生活に即した訓練を提供していきます。


【通所介護(デイサービス)の場合】
ご利用者様の介護予防や自宅での生活の自立を目的としているので、機能訓練指導員は介護予防体操などの集団での体操や自宅を想定した日常生活訓練などを提供します。事業所によってはレクリエーションや送迎も担当します。最近では、比較的運動習慣の高いご高齢者に対して「リハビリ特化型デイサービス」という運動に特化したデイサービスも増えてきています。そのため、自宅での自主訓練やマシンを使ったトレーニング指導なども提供していきます。


▼個別機能訓練加算の算定要件や計画書の作成方法などについては、下記の記事でご紹介していますので詳しくはこちらをご覧ください。

【関連記事】個別機能訓練加算とは
個別機能訓練加算の算定要件からアセスメント、計画書作成、実践プログラムまで徹底解説します!

機能訓練指導員になるためには

機能訓練指導員になるにはこれらのいずれかの資格が必要となります。すでに資格を持っている方は機能訓練指導員としてすぐに働くことができます。



① 理学療法士
② 作業療法士
③ 言語聴覚士
④ 看護職員
⑤ 柔道整復師
⑥ あん摩マッサージ指圧師


このように機能訓練指導員は、仕事の内容や目的は同じですが、それぞれの資格の特徴が異なります。次章より、機能訓練指導員としてのそれぞれの職種の特徴を簡単にご紹介していきます!

機能訓練指導員としての理学療法士の仕事とは

機能訓練指導員としての理学療法士は、医学的リハビリテーションに基づき、運動療法や物理療法(電気や温熱)を活用して、歩く・座る・立つなどの基本動作能力を回復させたり、症状を軽減させたりすることができるのが特徴です。

また、疾患の知識も豊富で生活習慣病や病気の予防などの機能訓練を提供することも得意としています。

理学療法士は、まず国家資格を取得することが必要です。国家資格とは、国が法律で定め、国や地方自治体などが認定する資格のことをいいます。


▼理学療法士についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメです。

【関連記事】理学療法士とは
理学療法士について、働く領域や仕事内容、年収など徹底解説します♬

機能訓練指導員としての作業療法士の仕事とは

機能訓練指導員としての作業療法士は、医学的リハビリテーションに基づき、入浴やトイレなど日常生活の動作や手工芸、園芸及びレクリエーションなど様々な活動を通して、身体と心のケアをすることができるのが特徴です。

また、自宅の環境に即した福祉用具の選定や家族のケアなども得意としています。

作業療法士も、国家資格を取得することが必要です。


▼作業療法士についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメです。

【関連記事】作業療法士とは
作業療法士の仕事内容や魅力、理学療法士との違いをご紹介します♬

機能訓練指導員としての言語聴覚士の仕事とは

機能訓練指導員としての言語聴覚士は、医学的リハビリテーションに基づき、嚥下や口腔機能や誤嚥性肺炎の予防、口腔ケアなどの機能訓練とその評価を行うことができるのが特徴です。また、言語障害や高次脳機能障害などの機能訓練も得意としています。


言語聴覚士も、国家資格を取得することが必要です。


▼言語聴覚士になりたい方はこちらをご覧ください。

日本言語聴覚士協会「言語聴覚士の資格取得を目指す方へ」
平成29年6月5日アクセス

機能訓練指導員としての看護師の仕事とは

機能訓練指導員としての看護職員は、ご利用者様のケアや健康状態を見極めるバイタルチェック、疾患別のリスク管理を行うことができるのが特徴です。

デイサービスでは、看護師兼機能訓練指導員として兼務するケースも多くあります。

看護学生時代に運動などの知識を学ぶことは少ないため、機能訓練やリハビリの経験が少なく、現場で勉強されている方が多くいらっしゃいます。


▼看護師の方で個別機能訓練のプログラムにお悩みの方は是非こちらをご覧ください。個別機能訓練加算Ⅱの算定要件から詳しい訓練内容までご紹介しています。

【関連記事】個別機能訓練加算Ⅱの実践プログラム | 食事動作編
個別機能訓練加算Ⅱに必要なプログラムの一覧や食事動作に着目した訓練をご紹介します。

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この記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。この記事の情報を用いて行う行動は、利用者ご自身の責任において行って頂きますようお願い致します。
 
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