テニスプレーヤーのための部位別ストレッチ


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近年、錦織選手の活躍もあり、日本では年齢を問わず、テニスに対する人気が飛躍しています。そんな中、テニスプレーヤーに多い悩みとしてテニス肘や膝、股関節、手首、腰の痛みが多く挙げられます。今回はテニスプレーヤーのための痛みを予防するための方法として、ストレッチ方法をご紹介したいと思います。

テニスと痛みの関係性とは

テニスは瞬発的に前後左右に動く、打ち返してはまた次の動作と激しい動作を含むスポーツですので、膝や股関節に大きく負担をかけます。
また、ラケットでボールを打ち返しますので、手首や肘にはかなりの衝撃が加わるスポーツです。
テニスプレーヤーで多く聞かれるのが手首や肘、膝、股関節、腰の痛みです。

各部位に対する痛みを予防するためのストレッチ方法をご紹介します。

テニスを長く楽しむために手首のストレッチ

フォアハンドやバックハンドのいずれもですが、特にフォアハンドの際に手首の角度をわずかに操作し、コックを作ることがあります。
これは上級者の方で球筋に変化や回転を加えたい場合に取り入れる動作です。
その際に手首に頼りすぎる、もしくは手首で衝撃を受けすぎることにより痛みが引き起こされます。

テニスのインパクトにおけるラケット・ハンドルと手首関節の振動
平成28年12月4日

テニスを長く楽しむために肘のストレッチ

こちらの運動は、肘の曲げ伸ばしのストレッチをします。

フォアハンドでのダブルベントやストレートアームいずれも肘への負担は大きいものです。特にダブルベントは内側上顆炎(肘の内側の部分に痛みや腫れを伴う炎症)の原因となります。一方、ストレートアームやバックハンドではテニス肘(上腕骨外側上顆炎:肘の外側の部分に痛みや腫れを伴う炎症)の原因になりやすいと言われています。

肘のスポーツ障害・外傷
平成28年12月4日アクセス

テニスを長く楽しむために膝のストレッチ

こちらの運動は、膝の裏のストレッチをしていきます。

膝を構成する靱帯として、内側側副靱帯や外側側副靱帯、前十字靭帯、後十字靭帯と多岐にわたり挙げられます。
テニスはコート内を瞬発的に前後左右に頻回に動きまわるため、それぞれに多大な負担をかけます。
これが頻回になったり負担量が強いと、これらの靱帯の損傷や炎症を行うことがあります。

靭帯損傷を行ったことがある方や何らかの整形外科疾患のある方は適切な下肢の評価をする必要があります。その評価を基に運動プログラムが組まれていきますので、当サイトの情報ではなく、専門家の指導の下、運動に取り組んでください。

膝前十字靭帯(ACL)損傷理学療法診療ガイドライン
平成28年12月1日アクセス

テニスを長く楽しむための股関節ストレッチ

冒頭でもお伝えしましたように、テニスの特徴的な動きとして、前後左右の動きが主となるため、股関節への負担も並大抵のものではありません。
また、股関節の左右差が生じることにより、足首の負担も大きくなり、捻挫の原因となることが多いと報告されています

これらの予防のためにも、股関節周囲の柔軟性と負担に対する筋肉の伸張性が求められます。身体の捻りや反る運動を伴うスポーツは股関節の安定性を高めることで、腰痛の予防を行っていきましょう。

中高年テニス愛好家における練習前後の関節可動域の変化
平成28年12月2日アクセス

テニスを長く楽しむための腰のストレッチ

膝や股関節への負担は勿論ですが、これらの負担を体幹で庇(かば)おうとし、結果として腰痛や背中の痛みを訴える方を多く耳にします。
テニスは身体を捻る運動を多く伴います。そのため、背中や腰に対するストレッチを念入りに行いましょう。

ストレッチをする上での注意点

痛みのでやすい関節や部位別のストレッチ方法をご紹介しました。

しかし、ここで注意して頂きたいのが、痛みの時期や強さによってはそのストレッチそのものが禁忌(やってはいけないもしくはしないほうが良い)時期かもしれません。
ですので、その痛みが出ている箇所が熱を持っているか、腫れているか、赤くなっているか、動かしたり触るだけでも痛みが出るか…などの症状が出る場合は恐らく炎症期と言われる時期になります。この時期は基本的に安静にすることが第一です。

運動の導入時期に関しましては、最寄りの整形外科を専門とする医療機関やかかりつけの医師に相談の上、取り組むようにお願いします。

いかがでしたか?今回はテニスに生じる痛みや症状の予防についてお話ししました。瞬発的な前後左右の動きの多いテニスを生涯楽しむためにも、テニスを行う前後に実践して頂けると幸いです。これから伸び盛りの若い選手や幾つになっても趣味である運動を楽しみたい方は怪我のないようにしていきましょう。

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この記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。この記事の情報を用いて行う行動は、利用者ご自身の責任において行って頂きますようお願い致します。
 
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